株式の信用取引を活用する

信用取引とは自己資金以上の金額を一時的に借りる形で取引する制度の事です。信用取引を利用するメリットとはいくつかあって上手く活用すれば株式投資の幅が大きく広がります。


信用取引を利用すれば自己資金の2倍や3倍といった金額の取引が可能になるので、資金が少ない人でも効率的に利益をあげる事ができます。複数の銘柄に同時に投資したいと考えた時も資金が足りない時は諦めないといけない銘柄が出る可能があります。しかし信用取引を使って証拠金以上の取引ができれば少額の資金で分散投資が可能になります。

信用取引を使えば空売りという手法で取引ができるメリットもあります。空売りとは証券会社に株を借りてそれを一度現金に換えてしまいます。その時に得た資金で期限内に借りた株を買い戻して株を証券会社に返却する事で差額分が利益もしくは損失になる仕組みです。


例えばある株式が1株100円だったとして最低購入数の100株を証券会社から借ります。これを一度現金に交換すれば1万円の現金が手元に残ります。この1万円で期限内に同じ株を買い直して証券会社に返しますが、この後仮に株価が90円まで下がれば100株買い戻して返却しても差額の1000円が手元に残って投資家の利益となります。


このように空売りの場合は株価が下がった方が投資家の手元にお金が残るので、相場が下落傾向であっても市場に参加できるメリットがあります。信用取引を利用しない現物取引では保有銘柄の相場が下落すると損失が出るだけなので、現物での投資にはないメリットです。


現物の買い注文と信用取引の買い注文を組み合わせると両方注文が入っていると株価の変動が起きても意味がありません。これを使う事で株価の下落による損失のリスクを負わずに株主優待を得る事ができます。この時にかかるのは株式の売買手数料と信用買いの金利だけなので、株主優待の内容が手数料を上回っていればお得に優待を得る事ができます。