FXの持ち合い相場で多かった逆三角型とは

FXのドル円相場ですが、完全に持ち合い相場です。持ち合い相場にも複数のパターンが存在しますが、一番印象的だったのは時間足レベルの逆三角型です。英語圏ではブロードニングフォーメーションと呼ばれたこの持ち合いは、通常あまり見かけませんが、登場すると天井圏である事が多いです。表している相場心理は、参加者多数、心理状態は混乱であることを示しています。

逆三角型でイメージしづらい方にわかりやすく説明すると、くの字型です。くの字の中を高値、安値と交互に繰り返し、上限で先の高値を更新し、下限で先の安値を更新するといった値動きです。くの字の中を往復する度に値動きが大きくなる事が特徴です。今年のドル円チャートでよく見かけた逆三角型ですが、知っていてトレードするのと、知らずに適当にトレードするとでは結果が大きく異なります。

毎度高安を更新する値動きは一言でいうと荒いです。理解しているトレーダーであれば、下限で買い、上限で売りといった丁寧なトレードで収益をあげられます。荒い値動きも相まってストップを小さくすれば中規模のリターンを低リスクで取る事が出来ます。一方適当にトレードした場合、短期足チャートの方向に翻弄され、損失が増えます。上昇しているのか、下がっているのかわからない訳ですからトレードになりません。

FXでは、滅多に見られない持ち合いが何度も登場する事もあります。知識があればエントリーを見送る選択肢も考えられますが、知らないとよくわからない内に損失がかさむ事もあります。ですのでトレードの際には相場がどのような状態なのかをまず考え、理解する癖をつけましょう。これが環境認識です。自分が参加できる環境、有利に立ち回る事ができる環境が整ってからエントリーすれば勝てます。年間通してプラスの人は、この苦手な場面を避けられる人が本当に多いです。

FXで勝つための知識として、逆三角型も度々登場すると覚えておきましょう。