なぜ株式投資は人気になったか

2000年より前は資産運用といえば不動産投資といえたでしょう。不動産投資は毎月確実にお金が入ってくる点が人気の理由の一つになります。ただし、2000年以降は、個人投資家などは基本的に不動産よりも株式の方へ資産運用が移っていきました。

その最大の理由が、ネット証券の普及になります。このネット証券の普及によって今までの証券売買の手数料が10分の1以下になりました。その点で個人投資家に一気に人気になったといえるでしょう。そして、個人が株を売買することによって流動性も高まり各企業も個人投資家へのアプローチを積極的にするようになりました。つまり、株主還元策が多く取られるようになってきております。

元々、日本は株主に対する配当は非常に小さい企業が中心でした。しかしながら、この株式投資が人気になってきたことによって配当政策もどんどん多くの配当金を出す会社が多く出てきました。また、海外のファンドも株を持つことが増えてきていますので、そのようなファンドが多くの配当金を出すことを要望を行っていたりもします。

そして、何よりも日本独自のシステムとして株主優待が株式投資の人気をさらに拍車をかけたともいえるでしょう。これは、株主に対して配当金だけではなくて自社の商品券などお金以外の別のものを株主に還元するような方法になります。このルールの特徴として単元株しか持っていない人が有利な投資の方法になります。

つまり、資金が少ない個人投資家にとって有利な投資方法になります。配当金とこの株主優待を足すと利回りが5パーセント以上の銘柄も多く存在します。このような株が人気になっており、株価のほうも安定的に動いている企業が中心になります。

このように、株式投資は個人に対しては今非常に人気のある資産運用といえるでしょう。現在はFXなど他の投資方法も出てきておりますが、当分の間はこの株式投資が資産運用の中心にいるのは間違いないといえるでしょう。